2011年10月19日水曜日

はじめに。

リトルプレスの出版レーベルを始めることにしました。

3.11の東日本大震災、そして原発事故のあと、
起きて、ごはんを食べて、仕事をして、
友だちと遊んで、本を読んで、寝る、という
なんでもない、だけどもとても充実した日常が
そうではなくなってしまいました。
どうしても以前の日常には戻らない、ということが
戻ろうとすればするほど、実感できて仕方ありません。
そのぐらい、2011年、人間の世界は矛盾に満ちています。


10代の頃からフリーペーパーだのミニコミだの
インディーズマガジンだの、ささやかな冊子を作ってきました。
あんまり大変で、何年もやっているうちに身体を壊し
すべてパッタリやめたのは何年前だったか。
もう2度とやりたくないと、本当につい最近まで思っていました。

でも、「良く生きる」ってことを考えれば考えるほど
浮かぶのは本を作るということばかり。
そんな矢先に、大切な人たちが立て続けに亡くなって、
20歳の時、文章を書き続けていこうと決めた動機を思い出しました。
そんならやっぱり本を作ろう、と思ったら、
もう羽根が生えたみたいにふわふわ〜っと心が軽くなって、
ああ、自由になった、と思いました。



レーベル名は、私が仕事場にしている
牧郷ラボから名前をいただいて「makisato. books」。
牧郷に集まる多様な人々やカルチャー、多くの交流。
そんな、なんの垣根も偏見もないフラットさを見習って、
本にしたいと思ったものを形にしていきます。

すべてを正直に、他人に依存せず、けれども、いっぱいいっぱい
いろんな人に助けてもらいながら、
たくさんの瞬間瞬間を記録していこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。



Love, Life, Live, Laugh and Like.
All are Light.

まんぼう